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2011年08月17日

生還

「127時間」という映画を見てきた。

岩山の迷路のような溝を歩いていて転落し、
岩に右腕を挟まれてしまった主人公が
127時間掛かって脱出するというストーリー。

水も食料も底を尽き、生命力と生きる情熱が彼の支え。
そんな時、
音楽が聞こえたり幻想を見るというのは良くある事なのだろう。
以前見た「ザイルが分けた運命」というのも
生還する直前、幻想とクラシック音楽に包まれていた。
「死」の直前はそういうものなんだと、妙に納得したものだ。

結局その主人公は右腕を自ら切断して脱出し、
微かに見えるハイカーに最後の力を振り絞って声を上げ
発見され、そしてヘリにピックアップされる。

127時間には50時間ばかり足らないが、
僕も似たような経験がある。
正月早々左足首を粉砕骨折し、這ったりいざったりしながら谷を下った。
3日後に救出された時の、ヘリに乗った安堵感は忘れられない。

「死」の扉付近の幻想とクラシック音楽、
それに対する「生」の扉は少々やかましい。安堵とヘリの爆音だ。
でもその爆音すら「話さなくていい免罪符」として心地よかった。

山に叱られたのだと反省し、4ヶ月後の遠征に参加。
そして立った8611mのピーク。
叱り、たしなめ、そして登らせてくれる山の神様。

この映画の主人公も行き先を告げてなかった事を反省し、
それからはどこへ行くのか明記して
今でも山登りを楽しんでいるらしい。


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Posted by ラテルネ瀧根 at 05:58│Comments(0)雑感
 
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