ラテルネ瀧根の登山塾

昨日のNHKあさイチという番組で、
人の手足にはAVAという特殊な血管があると学者が言っていた。
アザラシは全身にあり、うさぎは耳にあるんだとか。

その初めて聞くAVA血管なるもの、動脈と静脈を繋ぐ血管で、
開くと動脈の血液が静脈に流れるんだと言う。
それによって血流が良くなり、暖かくなるらしい。

この前の講習会、帰ってから指の色が変わったと報告があった。
講習中、何度か「指も意識して動かすんだ」と注意していたのだが・・・。

幸い３日ほどで水膨れもできないまま治ったから良かったものの、
冬山では手足の指まで意識できなかったら凍傷になっても仕方ない。

冷たくて痛いのを通り過ぎると細胞が凍っていく。
（水分不足だと、より凍り易い）それを動かして血流を強制し、防ぐ訳だ。
だから凍傷は自分の不注意によるもの、と片付けられる。

先を見て全体を把握し、ルートや足を置く場所を考える。
ピッケルで自分を確保したり、体を安定させながら手足の指を動かす。
耳にも神経を集中して周りの状況を感じつつ、足の置き具合で
雪質を感じるといったように、なかなか忙しいのが冬山。

周りが見えないで一つの事にとらわれていると
やっぱり凍傷になってしまいやすい。

そのAVA血管も体幹が暖かでないと開かないらしい。
大きな筋肉を動かして体幹を暖めるのが一番手っ取り早いのだが、
そうばかりもいかないのも冬山だから
やっぱり強制する意識を常に持っていなくてはいけない。

この写真は直接関係ありません。
これからしばらくしてベロッと剥がれてきれいになったそうです。