ラテルネ瀧根の登山塾

グレートジャーニーでは、脳の大きさに比例して
集団の大きさが決まると言っていた。そこから計算すると
人間の作れる集団は１５０人が限界だとか。

先祖が数千人という集団を構成するためには「秩序」が必要だった。

そのために、それまで狩りをするためにあった武器は
規律を守るための処罰の道具ともなり、
やがてピストルから大砲へと戦争の道具になったと言う。

道具は「パンドラの箱」でもあった訳だ。
「争い」とはそもそもネアンデルタール人との一万年に亘る
生存競争に勝ち抜いた人類の宿命なのだろうか。

これまでの文明の滅亡に見られるように、戦争と天災などによって
地球の一定のキャパは守られて来たのかもしれない。

これからの進む道は、厳しい山登りに例える事ができそうだ。
広い道を好きに進んで行くのでなく、
険しい稜線をバランス良く進んで行かなきゃならんのだろう。

人類の祖先が５万年かけて地球上に拡がり、
現在においても増え続けている事との対比で、
日本の人口が減少するのがおかしい、と昨日書いた。

人口が増え続けた場合の食糧難については
それこそ人間の知恵で克服できるのだろうが、
よく言われる「胴上げ型」「騎馬戦型」から「肩車型」になるというのは
若い人にとってとんでもない山登りになる。

登攀リーダーの言葉が欲しいところだ。