ラテルネ瀧根の登山塾

４月に入ったら、八方尾根でブルーノ・シューサック氏
（フランス・エンサ教官）のスキー研修を受けるつもりだった。

一昨日も書いたように、仲間の事故があったりして
気の重い日々が続いていた。

気分を変えて、その研修を受けるための事前練習をしようと
近くのスキー場へ出かけたのだが
既に閉まっていて、またまたガックリ。

気持ちが萎えてしまって断ろうと思っていたところに
昨夜、先輩から電話があった。

そんな気持ちを見透かしたように
「６月のエンサ研修はどうする？」から始まる“一点突破全面展開”。
引きずられるように、つい「行きます」と言ってしまった。
「アチャー！」・・・頭を抱えながらビールが増えてしまった。

それでも何だか嬉しかった。
こんなふうに、グッドタイミングで前に進める。

きっと先輩、八方ではフランス行きを口説きにかかるつもりだろう。
でも、（こんな事言ったら放逐されてしまうかもしれないが）
グランドジョラスなんかを目指すならともかく
「エンサ」のフランスに僕は最初から魅力を感じていない。

聞いて欲しい話や積もる話があって、
先輩と一緒に飲めるだけでいいのだ。

幸か不幸か、この歳になっても僕には甘えがある。
改めてそんなことを思った昨日。