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2012年03月29日

なぜ人間になれたのか(4)‐②

今、世界の頭痛の種・シリアに世界最古の都市があった。

そこでは小麦がお金の代わりになっていて、
労働者は毎日同じ大きさの器に小麦をもらっていたとか。
その麦を単位にした物々交換が成立したのが
メソポタミア文明の特徴でもあるという。

その交換が盛んになって生まれたものが職業。
それによって食料生産は3倍となり、それに比例して人口が増加。
横並びの生活は一変し、都市はめざましい発展を遂げ、
その経済システムの原型が現代社会を生み出したらしい。

僕が、初めて誰かのためにその「交換」を成立させたのは
小学2年の時。

姉が18歳で求婚され、東京に嫁ぐことになったお祝いの席で
僕は父に抱っこされて猪口のお酒を飲ませてもらっていた。
その時、ホンワカと酔った僕は思い立って
貯金箱の全財産45円を握りしめ、茶碗と箸を買いに走った。

これで遠くへ行ってしまうんだという話を聞いて、
多分それなりに一生懸命考えたのだろう。
走った事と、お金が足らなくてお店の人に理由を聞かれ
確か5円だったか15円負けてもらった覚えがある。

姉は泣いて受け取ったというがそれは覚えていない。
人のためにお金が役に立ち、喜んでもらえるということを
そしてそれが自分にとっても心地よいということを
初めて覚えた最初の出来事だった。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:58│Comments(0)雑感
 
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