ラテルネ瀧根の登山塾

４日は、山岳総合センターMさんの紹介で葛温泉「かじか」に行った。
いつもはもっと上流にある高瀬館に行くのだが、ここは初めて。
とてもきれいで上品なお風呂（建物も）だった。

内風呂は自然な採光を大切に少しだけ照明してあって、
それが明るすぎずとても落ち着く。外湯は林に囲まれていて、
丁度雪が降っていたのもあって最高だった。


浴槽の縁はどちらもヒノキでしっかり水平に作ってあるから、
かけ流しのお湯が全面から溢れている。そんな造りに加えて
湯量も豊富だから、油が浮いているような事は全くない。

油が流れて行きにくい造りでギラギラ浮いているなんて最悪だ。
お客も僕１人。一日中でもいたいと思う贅沢な時だった。
各々泉質が違っていてとても温まる。



そこで思い出したのが以前テレビで見たヒマラヤの雪豹。
彼は（彼女かもしれない）何かを考えるように遠くを見ていて
まるで一日中哲学をしているようだった。

今、自分も何を見るともなく何かを見ている。
これはデカルトの「我思う、ゆえに我あり」とはちょっと違うなぁ。
意識の「内部」で「思う我」ではなく、
きっとあの雪豹と同じなんだろうな・・・なんて思いつつ。

受付のおばあさんとその娘さん（と思われる）が応対してくれたが
いかにも「かじか」に似合う感じの人で、つい話し込んでしまった。

ウチのガイド協会会長・白籏史朗さんの写真が飾ってあった。
聞いたところ、ご主人と知り合いでたまに来るんだとか。