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2012年04月28日

「希望」

お金(銀貨)が生み出されたのは皮肉にも、
現在経済危機となっているギリシャの「アテナイ」。

コインは交換に必要な「信頼」を保証するものとして
一気に拡がったという。「永遠」の価値を持っていたからだ。

こうして「貯められる」という、安定した未来を実現する「希望」が
人間に初めて芽生えたのだという。
生活の長期的な設計が、未来を創る原点となった訳だ。

僕が初めてお金を稼いだのは中学浪人の時のアルバイト。
束縛される時間の割にわずかなお金しかなく、
暗い未来を暗示されたような気がしたものだ。

職に就いてからもお金は残らなかった。
仕事が終われば皆で「つけ」のきくトンちゃん屋に飲みに行くのが
日課だったから、給料日には大半を返済して残りは僅かだった。

名古屋駅裏のそのトンちゃん屋は、当時国鉄と郵便局の
行きつけの店だった。やがてスト権ストに至る公労協最強の時代。
仲間意識が強く、皆酔っ払って激論を交わしていた。
そんなふうだったから、当時の労働運動にはエネルギーがあった。

給料前の一週間などはいつもスッテンテン。
決まって朝飯抜き、昼を素うどん・ライスの60円で過ごしたものだが、
惨めな時ほど一番いい服を着て胸を張って歩いた。
僕の精一杯のやせ我慢。

現代の若者、特に非正規雇用層は、その格差の中に
「希望」を見出せないでいるのではないか。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:17│Comments(0)雑感
 
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