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2012年05月09日

分岐点

日曜の夜、奥穂高岳の事故の連絡をもらっていた。
月曜、東京へ向かいながらヘリでの救助を祈っていたのだが、
結局二人は助からなかったという連絡が入った。

バスの車窓には若草色がどこまでも優しく広がっていて、
そんな中に二人の悲報。

縁の深いその会では、一昨年Y君がヒマラヤで行方不明となり、
その6年前もS君がアンナプルナで亡くなっている。
ただただ無情の山を想い、車中からお二人のご冥福を祈った。

東京では、3月に谷川岳で重症を負った仲間を横須賀まで
お見舞いに行った。傷跡を見せてもらったが、ひどいものだった。

まだ全然地に足を着けないそうで、ふくらはぎや大腿筋などは
細くなっていたが本人はいたって元気。
1時間ほどお邪魔してから、いつもの原宿での会議に向かった。

谷川の事故は奇跡的に下半身の怪我で済んでいる。
奥穂の件は、あちこちで年配が亡くなった事故とは違って
山行管理も厳しい会の事故。決して力不足だったとも思えない。

いったい何が生死の分岐点だというのだろうか。

会議が終わって、いつもの飲み会に参加せず姉宅へ向かった。
姉は、たまたま脳に動脈流が見つかって再検査待ちの身だ。

破裂したらほとんどは亡くなるらしいが
ほとんどの人はそれを知らないままだという。
知らないままに生を全うする人もいるらしいから、
これもまた生と死の分岐点。人は皆、それを持っているということか。

西穂・独標付近の雷鳥(5月5日)
分岐点

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:09│Comments(0)登山
 
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