ラテルネ瀧根の登山塾

22日、首相官邸前で「反原発」のデモが行われた。
落合恵子さんが取材されていたのを、
確か報道ステーションか何かで見た記憶がある。
ツイートを主体とした反対運動を知った初めてのニュースだった。

ところが後日、実は6月15日にも同じ首相官邸前で
一万人近い人たちがデモを繰り広げていたのを知った。

聞いた話によると、当日にそれを報道したのは CNN　International
のみで、深夜になってアルジャジーラ、BBCが続いたという。
そして何と日本では、翌日16日の共産党の赤旗だけだったという。

高橋克也容疑者が逮捕された直後ということもあるだろうが、
なぜ日本のマスコミでは一部の報道機関でしか報道されなかったのか。

また6月16日にも同じ場所でデモがあって、数百人との報道が
当日のテレビ、17日の新聞などで報道されたという。
なぜ数百人のデモは報道され、一万人規模だと報道されないのか。

そう思うと、今まで報道されなかった国内の出来事も
結構あったのではないかと勘ぐってしまう。

知らせたくないことを興味あるニュースで消してしまうというのは
よくある「手」なのだろうが、
それが分かった時のマイナスのイメージを考えると
なかなかこの日本では難しいだろうと思っていた。

ツイートで発生するデモ、そしてちょっと考えられない報道の姿。
今どきの話と今どきではない話の入り交じった社会。
真実を見るのは今も昔も難しい。