ラテルネ瀧根の登山塾

昨日の沢登りは、結局中止。早々の下山となった。

この小屋、誰もいないと思っていたのだが何と先客がいた。
女性の３人組で、聞くと乗鞍から迷いながら降りてきたとのこと。
そしてまた登り返すとのことだった。

しかし天気は悪く、ガスに包まれている。
下りで迷ったと言うが、登りも這松と雪渓に覆われたなかなかの難所だ。
どうも不安で、我々と一緒に下るよう勧めた。

土曜の行動で一人はカメラを壊し、一人はGPSを無くしたとのこと。
おまけにもう一人は肩の小屋にアイゼンを隠してきたらしい。

アイゼンの回収は小屋に電話で頼めば？と言うと
だいぶ減っているし、埋めて隠してあるからもういいとのことで
我々と同行してくれることになった。


後で教えてもらったのだが、昭和63年10月17日、18日の日程で
　・日影平（青年の家から）6名　
　・子の原から（標識3本）6名
　・阿多野から（標識3本）3名
　・野麦から（標識3本）4名が標識を設置しながら乗鞍頂上に集合。

肩の小屋で盛大な祝賀会（30名）をし、翌日全員で（途中に標識5本を
設置しながら）平湯大滝口コースを下山したとのこと。

戦前戦後、大尾根（乗鞍頂上から青年の家を経て岩滝集落へ続く
尾根）には山岳会所有の山小屋が４軒あって、
乗鞍岳は飛騨山岳会の山だったという。

山スキー全盛の頃の、重い歴史に触れた二日間だった。