ラテルネ瀧根の登山塾

昨日７月７日は七夕、娘の誕生日でもあった。

織姫と彦星は、一緒になったのを機に仕事をしなくなり、
怒った神様に別れさせられた。
そして一年でこの日にしか会うことができなくなったらしい。

昔、我が娘が織姫のようにならないよう
遠くパキスタンの天の川に祈ったことがある。

26歳で結婚した娘はお陰さまで幸せに暮らしていて、
来月は二人目の出産を控えている。

４日、これまで見つかっていなかったヒッグス粒子が発見された。

これから宇宙がどのように解明されていくのか
乏しい知識と想像力では想像もつかないが、
全ての存在の奇跡だけは奇跡として分かりやすい。

重力があるから全てが存在し、人間も存在している。
我が織姫と我が彦星の出会いもあり、そして子供も授かった。

単純に考えても１７番目の素粒子に感謝、
いやその他の１６の素粒子が無ければ意味がないから
結局全ての存在に感謝しなければならない。

Ｋ２山頂で、そんな感謝の気持ちに満ち溢れていたのを思い出した。
なぜか分からなかったが、間違いなく全てに感謝していた。
それ以降、あんまりそんな気持ちを持ったことがない。

昨夜はあいにくの天気で空を見なかったが、
バルトロ氷河で見たとても大きな天の川を思い出しながら、
そんな感謝の気持ちを思い起こし、安産を祈らずにはいられなかった。