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2012年07月11日

前穂北尾根‐奥穂

前穂北尾根に行ったのは、どのくらい前のことだっただろう。
最後に行った時、初めて涸沢から5・6のコルに登ったことを覚えている。
その時、斜面からコル周辺までサルの大群がいて怖いくらいだった。

それまでは冬や残雪期ばかり。屏風岩からの継続登攀、
いわゆるパチンコと言われるものを狙っていつも敗退ばかりだった。

今回は涸沢からずっと雪渓を歩いた。
雪は午後だと緩むから、アイゼンは持って行かなかった。

「舐めとるんか、お前」と怒られそうだが、
午後、それも5・6のコルまでの傾斜だったらキックステップで何とかなる。
もちろん単独だからの計算。

初めて使う靴を試したくて、それを優先したのもあった。
その靴、アイゼンは使えないが岩場ではとてもいいらしい。

たまたま「穂高を歩く」なんて本に前穂北尾根も載っていたが
繰っただけで、もちろんトポ図なんかは見なかった。
例えトレース済みのルートでも、その場での判断こそ面白い。

易しいとは言っても、下手すりゃ命は無いから真剣だ。
その緊張感というか集中している瞬間の連続が何とも言えない。
易しい岩登りを終えて前穂ピークに立った。

紀美子平に向かっていると吊り尾根から離れていく。
登山者もいないし、トラバースして吊り尾根に戻った。

11時間30分の行動で急に疲れてきた。
昨日も書いたように、這い松の絨毯を探すがなかなか無い。
仕方なく登山道沿いにツエルトを広げた。

〈ここで一夜を過ごすことに〉
前穂北尾根‐奥穂

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Posted by ラテルネ瀧根 at 08:38│Comments(0)登山
 
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