ラテルネ瀧根の登山塾

昨日は滝谷第４尾根に行くつもりだったが、中止にした。
雨で雌滝の渡渉が悪くなることと、落石が怖いところへ
初心者を連れて行きたくなかった。

メンバーだった二人は上高地から入山し、
今朝前穂北尾根に取り付くことになっている。
もともとの予定を滝谷に変更してくれていたものだから、
それはそれで良かった。

残りの４人は今朝から錫杖に登りに行く。
その一人、アルパインの初陣となるＭ君は未組織登山者だが、
入会するつもりでいるらしい。

今年になって警視庁が出動した遭難救助出動数３１件の内、
登山届けが出ていたのはたった１件だったとニュースでやっていた。

職域山岳会の人もいるかもしれないが、
まず未組織登山者がそのほとんどだと見て良いだろう。

未組織登山者は山岳会の「しばり」を嫌うと言うが、
「届け」すら「しばり」に思えるのだろうか。
いや、やっぱり自然をナメているのだろう。

自分だけは大丈夫、危険なところでは無いと思っている、
そんな程度のものではないだろうか。

人間なんてちっぽけなもの。弱いもの。
自分を高めようともせず自然に向かうのは無謀だ。

そんな中、アルパイン志向の若者が今年４人も入会するとは
嬉しい限り。少しでもお手伝いして、生き返る山岳会を見てみたい。