ラテルネ瀧根の登山塾

今朝は３時半頃起床し、山へ出掛けた。
目が覚める少し前の夢が寝過ごした夢。
夢の中で「あ～あ、これで今日はもうダメ」なんて諦めていた。

行き先は北穂高・滝谷に決めていた。
２５年ぶりの４尾根ソロ登攀。

渓相は年々変化する。水の力はとても大きい。
今年はどんなだろう、雪渓はどうだろう。

５時、薄暗い新穂高を出発した。
６時半頃、白出沢の少し手前で男性がひっくり返っていた。

聞くと水を飲んでも吐いてしまって何も食べていないとのこと。
話は正常にできるようなので意識障害は無いようだ。
荷物を新穂高まで持っていってあげることにした。

自分のザックの上に積んだが、どうも収まりが悪い。
穂高牧場のところで自分の水２・６Lを捨て
スリングで結びつけた。うん、軽くなった。

新穂高で、救助隊のK君に電話してみた。
水も受け付けないので血栓を起こす可能性が気になった。
もし車を使えたらありがたい。

せっかくあそこまで迷惑をかけぬよう自力で頑張った人だ。
「遭難」扱いにならないよう返してあげたい。
自分の登攀具などをその人のザックと一緒にデポし
背負える準備だけしてUターンした。

歩いていると、K君が仕事を放ったらかしにして駆けつけてくれた。
その人はよろめくように歩いていた。

あの様子だと、新穂高には昼まで掛かっただろう。
大丈夫だと言うので診療所には連れていかなかったが
よく頑張った。また山へ来てね。そしてK君にただ感謝。