ラテルネ瀧根の登山塾

昨日１１時頃、事故の一報がとび込んで来た。
錫杖・左方カンテに行った２人の、リーダーＮ君からだった。

５ピッチ目終了点付近からほぼ取り付き点までＮさんが転落、
意識はあるが肘と膝をやられていて、腰も痛がっているという。

こちらから昼に向かっても現場まで登ると夕方になる。
意識状況に注意しながら待機するよう伝えた。

早速理事長のＨさんに連絡、会長に連絡してもらい
我々は出動準備をすることにした。

救助隊のＫ君にも連絡。ヘリでのピックアップ地点について話し合う。
警察への連絡を依頼。

救助隊長とは連絡が取れない。主だったメンバーは入山している。
たまたま仕事で山に行かなかったＡ君と連絡が取れたので
二次隊として物資の荷上げ体制作りを頼んだ。Ｍ君もＯＫだという。

現場では大阪のパーティが５人いて手伝ってくれるとのこと。
Ｎさんの意識は問題ないようだ。

Ｆさんと槍見温泉まで出かけ、ピックアップの可能性について
航空隊の判断を見守ることにした。

途中でヘリポートまで移動。下見をした結果は
３ピッチ目終了点まで下りれば可能性があるとのこと。

現場ではその準備を始めた。そして・・・
救助隊はそこでのピックアップを断念。
取り付き点まで下ろす事になり、３人の隊員がそこに降りた。

１７時１０分、Ｎさんは無事ヘリポートを経て高山に搬送された。