ラテルネ瀧根の登山塾

搭乗中、泣き止まない赤ちゃんの母親にクレームをつけた
漫画家のさかもと未明さん。

赤ちゃんであっても全てが許されるわけではない、という
「乗客マナー」をきっかけとした話だが、
さかもとさんはこの件でJALを取材し、
個室を作るなど航空法の改正も含めた問題提起をしたそうだ。

賛否両論あって、有名どころでは茂木健一郎さんなんかも
それについて批判的な意見を述べているようだが、
そんな報道の中で「バスと赤ちゃん」という話を知った。

それはバスが満員になり誰もが暑くて不快に思うようになった頃、
乗っていた赤ちゃんが泣き始めたところから始まる。

途中で降りようとしたその母親に運転手さんがどこまで行くのか聞くと
「先の駅まで行きたいのだけど子が泣き止まないので」と答える。
運転手さんは車内アナウンスで「このお母さんは降りようとしているけど
赤ちゃんは泣くのが仕事、どうぞ乗せて行って下さい」とお願いする。

それに対し、どこからともなく拍手が巻き起こり
お母さんは皆に感謝しながら目的地まで乗って行った、という話。
運転手さんの心配りは素直に胸を打つ。

昔の話ではあるが、必死にあやして「これ以上迷惑を掛けられない」と
降りようとするお母さんだったからこその話だろう。

今、子供が泣き叫んでいても携帯に夢中であったり
赤ちゃんより余程うるさい声で叱りつけるだけのお母さんを
よく見る気がするのは気のせいか。