ラテルネ瀧根の登山塾

先日昔の話をしていて、女房が長男を育てながら
「親業」という講座を受講していたなんて話になった。

あるとき、その講座の時間をいい子にしているようにと
絵本を買い与えて参加したときのこと。

女房は、寝転んで絵本を見ている長男に
「起きて見てなさい」と言ったら、先生がこう言ったそうだ。
「それはあなたの勝手な都合でしょ？」
そう言われたのを鮮明に覚えているという。

先生は、行儀良い子と思われたい親の勝手をそう諭したのだった。

詳しくは知らないが「親業」では
「子育て」とは「夫婦の関係」でもあるという。

子に「こうしなさい」と言うより「お母さんはこうして欲しい」のだけど
「あなたはどうしたいの？」と話しかける。
そうして関係を育てていくのだという。

夫婦間も一緒で、話し合うことでお互いが成長していく、
そんな姿勢が子育てに反映するらしい。

そういえば、最近どうも矛先が僕に向いてきたようだ。
最近、何となく「お父さんはどう思うの？」が多いような気がする。

そして「私はこう思うのだけど」と言われると、
まるでいたずらをして何かを壊した自分が
「こうして欲しい」と言われている感じで、どうも弱い僕がいる。

「育児」ならぬ「育爺」？
今更ながらに気づいた。女は強くなり、操り始めるもの。