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2013年03月16日

狭い世界

以前、“クライマーならではの葛藤を喜ぶ”なんて書いたが
それが何なのかについて語ったところで、
なかなか「普通」の人には理解できないこと。

この前、東京で入った居酒屋の先客が、
僕が山をやっていることを承知でこう言った。
「なぜわざわざ雪の中に行くか分からない」
そんなときは直対応せずに「変態なんですよ」とはぐらかす。

高山の居酒屋では酔客に「遭難に繋がる山岳会の存在が悪い」
なんて言われ、まともには応対しなかったものの
会の存在云々にはさすがにムッとした。

「山をやる人」が一般的に理解されないとするなら
「危険」なルートに、それも冬に取り付く人種なんてのは
彼らにしてみればアルカイダの親戚のようなものかもしれない。

それに、そんな人種は「普通」の山をやっている人たちからさえも
理解されにくいものだから、やっぱり孤独なものだ。

そう考えると、人間が理解し合うなんてとことん難しいものだ。
人は自分の世界を是とする世界に生きているからなのだろう。

「女を悪く云う男の大部分は、或る一人の女の悪口を云っている
のである」(グルーモン・堀口大学訳)と天声人語にあった。

遭難によって亡くなることが犯罪のように思えるなら、
その100倍以上、毎年3万人以上が亡くなる「自殺」や
それを生み出す社会の責任はどう捉えたらいいのか。

シリアの内戦での犠牲者は既に70000人を超えたという。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 06:28│Comments(0)雑感
 
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