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2013年03月13日

想いと行動

作家は、作品を見る者が何を想像するのか想像しているのだろうし
こちらもそんな作家を想像している。
芸術は、そんな想像の交流がいいところなのかもしれない。

今回、絵本作家を中心に作品展が開かれたことそのものが
3.11をきっかけにして想いが行動に繋がったという意味で
素晴らしいものだと思う。

気持ちで終わってしまっていることの何と多い事だろう。
気持ちを持つことはできても、そこからの一歩というものは
どれだけ生きていてもなかなかできないもの。いや人間は
むしろ想うことに安住するようになってしまうものかもしれない。

日本在住のアーサー・ビナードさんの「どこへ」は
「セシウムさん」にどこへ行くのと聞く自分から始まっていて
「新しい友だち探し」という食物連鎖の結果
最後は「君と友達になるんだ」とその怖さが滲み出ている。
それは気持ちで終わってしまうことへの警鐘かもしれない。

阿部政権のもと、エネルギー基本計画を話し合う有識者会議から
脱原発派が追い出されてしまったのは記憶に新しい。
作られた「民主的」な手続きで巨大なレールは作られている。

11日の中日新聞社説にはこうあった。「原子力時代の終焉は
持続可能な社会への移行を図るチャンスに違いない」
「そのためにも福島の今を正視し、決して忘れないでいよう」

自分たちの子どもに笑顔ある社会を残すという親の想いの
最大公約数は、残念ながら気持ちだけでは実現されない。

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Posted by ラテルネ瀧根 at 05:53│Comments(0)雑感
 
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