ラテルネ瀧根の登山塾

１８日の午後７時、クスムカングル南東壁が完登された。
頂上まで４０ｍを残しての撤退ではあったが、立派なものだ。
学生３人の挑戦に、僕は心から拍手を送った。

それに先立つ３月３日、全員がアイランドピークの登頂も果たしている。

昨日、JAC東海青年部遠征隊・総隊長の高橋君が電話をくれた。
改めて労をねぎらっておめでとうと伝え、近い内に
皆の笑顔を見たい、美酒に酔いたいと付け加えた。

何より無事下山が嬉しい。
途中送ってくれたルクラのコーヒーショップでのスナップには
おどけた中にも日に焼けた、ちょっと逞しくなった彼らを感じていた。

決して経験が豊富なわけではない。そんな彼らに、
帰ってくるための実践的な講習会を僅かではあるが
取り組んだ者として、ほっとしたというのが本当のところかもしれない。

彼らもまた、「行きたい、登ってみたい」という想いを実現させ
成果を引っさげて無事下山した。
きっとこの先の可能性に自信を持ったのではないかと思う。

学生たちが自分たちの力で高所の壁に挑戦し、
そして無理をせず無事降りた経験は、きっとかけがえのないもの。
これを機にもっともっと経験を積んで行って欲しいものだ。

ネパールが懐かしくなり、スライド写真を引っ張り出した。
３００枚くらいの写真を見て、改めて紺碧の空に想いを馳せた。
彼らもこの空に惹かれ、また何かを目指すだろうか。
お疲れさま！一緒に飲める日を楽しみにしているからね。