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2013年03月29日

安全を創る ④救出を信じて

翌日、明るくなって洞窟状のBV適地を発見。
オーバーハングになっていて雪崩の心配もない。そこまで移動して
「こりゃーいいわ、快適じゃん」とホッとしたところで尿意を催し、
横になったまま用を足したら大きい方までしたくなってきた。

寝る場所ではあるが「出物腫れ物、所構わず」だ。横になったままする。
気が弛むと全てが弛むのか、便までゆるくて尻をたれているのがわかる。
Sさんは「オーよう臭うなあ!」もっと近くにいたFは黙っている。
でもここで寝るんだからどうしよう。少しかき集めてみたが、
分散して凍らせたほうが・・・と放置することにした。

しばらくすると無線が通じ「救助隊が出発したから自力で下りてこい」
との事。「なーんだ、ヘリを待つつもりだったのにしょーがねーなー」と我々。
でも散乱している例のヤツをそのままほっときゃいいから、まっいいか。

10時、下降開始。救助隊は13時には出合へ到着するというので、
今日中にシャバに出られるな、と余分なものをデポして下り始める。

背負ってもらったが、確保もされていないからとても怖い。
それに折れた足に振動や揺れが加わって激痛が走る。
何と言っても皆フラフラなのだ。

俺の言う事を聞いてもらって、斜面は自力でシリセードし
F1だけはSさんにテープ背負子で背負ってもらって降りた。
もう滝は無い。イザったり這ったりして、出合いに17時到着。

14時頃には合流できると言っていたのに人っ子一人いない。
無線で聞くと「一時間程下流でテントを張っている」との事。
「なんじゃそれ」「あーあ、又ビバークせなあかん!」

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Posted by ラテルネ瀧根 at 08:45│Comments(0)登山
 
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