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2013年06月11日

幸せの隠れ場所

昨日は標題の映画を見た。特にアメリカン・フットボールに
興味があるわけではないが、NFLドラフト1巡目、レイブンズに
指名され入団したマイケル・オアーのエピソードに基づく
「ブラインド・サイド アメリカがもたらした奇蹟」が映画化されたもの。

不幸な生い立ちのマイケルに目を止めたサンドラ・ブロックが
自宅に連れて帰り、やがてマイケルは家族として迎え入れられる。
無学なマイケルだが、やがてフットボールばかりでなく学業にも
実力を発揮し、一気にスター選手へと開花していく。

お金持ちの白人家族が黒人を家族に迎え入れ、それがやがて
成功を生み出したというサクセス・ストーリーではあるが
虐げられる黒人社会やスラム街にも目が向けられていて
単なるヒューマンドラマでもない、社会性を感じるものだった。

この前読んだ「奈良少年刑務所詩集」にあった寮さんの
「なぜ彼らは荒れ地のままだったのか、少しの水と鍬を入れるだけで
こんなにも他者を思いやる心まで育つのに」とダブってしまい
マイケルの純真さに胸を打たれて涙がこぼれた。

この映画にも登場するがマンロー・リーフの「はなのすきなうし」
が家にもあった。マイケルを扮するクイントン・アーロンが
その牛(フェルジナンド)とそっくりな雰囲気を醸し出している。

原作のブラインドサイドは「社会の死角」の意かと思ったら
パスプレイの際クオーターバックの体は利き手側に向くため
その死角となる、利き手の逆側のことらしい。それにしても
「弱者」を加害者にも被害者にもする社会の歪みとは。

〈はなのすきなうし〉
幸せの隠れ場所

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Posted by ラテルネ瀧根 at 05:34│Comments(0)雑感
 
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