ラテルネ瀧根の登山塾

「アンナあとがき」がダラダラと長くなってしまった。キリがないから
もう止めるが、写真を見ていろいろ思い出すのはとても楽しいし
消えた仲間を思うとつらい。まだローツェ南壁やチョーオユーなど
書きたいテーマは色々あるが、またその内振り返ってみたいと思う。
思い出に浸るのもいいが、まだ僕は現役のつもりだ。

一昨日、最後に書いた「我々はまた、チャレンジャーになれる」こそ
エルツオークが書いた「人生には別のアンナプルナがある」と
同義語だと思っている。来年は何をやろうなんて夢を持つ幸せは
計り知れないものだ。そしてそれは人間のみに可能なこと。
別に海外だけでなく、日本の山だって思うことはたくさんある。

この先、そんな輝く宝物をどれだけ手に入れることができるだろう。
そう、僕は欲張りだ。計り知れない欲がある。

朝ドラの「あまちゃん」を見るとウニ丼が食べたくなるが、この前
ウニを割って中身を取りやすくする機械が発明された、とやっていた。

ウニなんてトゲだらけだから、自分は全く安全だと思っているだろうし
実際、人間を除けば外敵なんて何もいないのだろうと思うが
世知辛い世の中を憂い、「そんなバカな」なんて思っているのかもね。

似たような番組で、酸性の土壌をアルカリに変える小石状に固めたものを
（多分牡蠣の殻だったと思う）網の袋に入れて海岸に埋めておくと
あさりの稚貝が中に入って育つなんてのもやっていた。

出られなくなるのを収穫するなんて全くウマい話。
何とまぁ人間のずる賢さ！僕だけでなく、人間の欲ってものすごい。
それこそ生きる意味なのかも、と思うことすらある。

〈ニリンソウ〉