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2013年02月08日
スタンディングアックスビレイ②
先日書いた雪上技術の一つ、スタンディングアックスビレイ、
それを提唱し、普及された松永敏郎さんは去年お亡くなりになった。
指導常任委員会に参加すると、にこやかな氏がいたのを思い出す。
松永さんと初めて出会ったのは文登研。(文部省登山研究所)
丸山東壁の下部で、杖を手に目を細めて風を見ているような
背筋の通った氏に、若かった僕は威厳を感じるばかりだった。
深い、深いものを感じ、「そんな存在感を自分は持てるのか」と
技術だとかそんなものを抜きに、圧倒されるものがあった。
松永さんの書かれたS47年「岩雪」に載ったSABについての論文も、
そのまま現代に通用するものだった。
本質は制動確保であること、体勢の間違い、
衝撃荷重の鉛直成分を活用することを含めて
僕がこれまで一番影響を受けたと技術だと言っても過言ではない。
それを今日的にアレンジしたのが2009年から日山協が提唱している
先日図解で表したもの。
そこには日山協遭対委員会の「プラトー」という概念や
雪上支点の「理想的」な角度も取り入れた。
しかし本質は制動確保であること、その普遍的なものは
今でも変わらぬばかりか、より輝いているようだ。
氏の、確か秋風に揺れるあご髭や凛とした姿。
僕は少なくとも松永さんの理論を正しく語り継ぎ
発展させる一人でありたい。
この日月は鳥取・大山で日山協氷雪技術研修会が開催される。
それを提唱し、普及された松永敏郎さんは去年お亡くなりになった。
指導常任委員会に参加すると、にこやかな氏がいたのを思い出す。
松永さんと初めて出会ったのは文登研。(文部省登山研究所)
丸山東壁の下部で、杖を手に目を細めて風を見ているような
背筋の通った氏に、若かった僕は威厳を感じるばかりだった。
深い、深いものを感じ、「そんな存在感を自分は持てるのか」と
技術だとかそんなものを抜きに、圧倒されるものがあった。
松永さんの書かれたS47年「岩雪」に載ったSABについての論文も、
そのまま現代に通用するものだった。
本質は制動確保であること、体勢の間違い、
衝撃荷重の鉛直成分を活用することを含めて
僕がこれまで一番影響を受けたと技術だと言っても過言ではない。
それを今日的にアレンジしたのが2009年から日山協が提唱している
先日図解で表したもの。
そこには日山協遭対委員会の「プラトー」という概念や
雪上支点の「理想的」な角度も取り入れた。
しかし本質は制動確保であること、その普遍的なものは
今でも変わらぬばかりか、より輝いているようだ。
氏の、確か秋風に揺れるあご髭や凛とした姿。
僕は少なくとも松永さんの理論を正しく語り継ぎ
発展させる一人でありたい。
この日月は鳥取・大山で日山協氷雪技術研修会が開催される。
Posted by ラテルネ瀧根 at 06:20│Comments(0)
│登山技術