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2013年02月12日
スタンディングアックスビレイ③
この間の日山協・氷雪研修会におけるSABは
ピック・ブレードに足を沿え、挟みこむ体勢を永く用いてきた。
谷足でスリングを踏む、つまりディレクショナルアンカーが
体より谷側にある形だ。
初心者が直立不動の恐怖心から体を山側に倒す場合、
ほとんど山足を山側に移動すると考えられる。
その場合、衝撃が掛かった谷足はディレクショナルアンカーそのものを
谷側へ押す事になり、それはピッケルを谷側に倒す事に繋がる。
それがプラトーそのものを崩壊させ、
失敗に繋がる事例が意外と多いのが気になっていた。
両足を揃えた直立不動の体勢で体の横に衝撃荷重が掛かる時、
体を傾けたくなるのも心理的に頷ける。
衝撃に引かれる方向を極力体の重心線、つまり鉛直方向にしたい。
そのためには山足でスリングを踏む以外ない。
そして足は肩幅くらいに開く、いわゆる自然体が最も安定感がある。
そんなSABが理想ではないだろうか、そんなふうに考えていた。
その、不安定の要素を減らすという発想が、僕の
そして日山協の推奨する今日的なSABに繋がっている。
だから慣れている上級者にとって、それはどうでもいい
「部分的」なものでしかないかもしれない。
どんな体勢でも制動確保が上手ければ確保は成功するからだ。
即ち、制動確保がその技術の核心ということになる。
練習を繰り返すこと、制動を身体で覚えること、それがキーとなる。
ピック・ブレードに足を沿え、挟みこむ体勢を永く用いてきた。
谷足でスリングを踏む、つまりディレクショナルアンカーが
体より谷側にある形だ。
初心者が直立不動の恐怖心から体を山側に倒す場合、
ほとんど山足を山側に移動すると考えられる。
その場合、衝撃が掛かった谷足はディレクショナルアンカーそのものを
谷側へ押す事になり、それはピッケルを谷側に倒す事に繋がる。
それがプラトーそのものを崩壊させ、
失敗に繋がる事例が意外と多いのが気になっていた。
両足を揃えた直立不動の体勢で体の横に衝撃荷重が掛かる時、
体を傾けたくなるのも心理的に頷ける。
衝撃に引かれる方向を極力体の重心線、つまり鉛直方向にしたい。
そのためには山足でスリングを踏む以外ない。
そして足は肩幅くらいに開く、いわゆる自然体が最も安定感がある。
そんなSABが理想ではないだろうか、そんなふうに考えていた。
その、不安定の要素を減らすという発想が、僕の
そして日山協の推奨する今日的なSABに繋がっている。
だから慣れている上級者にとって、それはどうでもいい
「部分的」なものでしかないかもしれない。
どんな体勢でも制動確保が上手ければ確保は成功するからだ。
即ち、制動確保がその技術の核心ということになる。
練習を繰り返すこと、制動を身体で覚えること、それがキーとなる。
Posted by ラテルネ瀧根 at 06:53│Comments(0)
│登山技術