ラテルネ瀧根の登山塾

ＢＣでは必ずプジャというラマ教の安全祈願祭を済ませてから
登山活動が開始されます。

プジャでは
祭壇を中心にタルチョという色とりどりの旗
（一枚毎経典が書いてある）を四方に張り巡らし、
ピッケルなど登山用品を並べて
お坊さんの資格のある人が読経します。

その後「ケケソソハーゲル」と聞こえる呪文とともに
ツァンパという粉を空中に放り投げ、
また、誰それ構わず顔中に塗りたくるという楽しいお祭りで、
お酒も飲んだりします。

翌日からは過酷な登山が続くので
2日働いて1日休むとか3日1休とかのローテーションになります。

荷上げの重量は大体10㎏から15㎏でしょうか。
キャンプ毎に必要なものを予め準備しておきますが
荷上げの管理が非常に重要な仕事になります。
勿論、荷上げの量は上に行くに従って少なくします。

休みの日はＢＣで洗髪・洗濯したり本を読んだりしてリラックスします。
信じられないような景色と暖かなお日様に包まれて
本を読んだり昼寝をしたりするのは、何とも言えない至福の時です。

お酒はＢＣ以外では飲みません。
登山者が100人以上集まるようなＢＣではバーがあったりもします。
エベレストＢＣは毎年何百人という規模になりますから常設とか。
蒸留があまり良くないみたいですが、アプリコットブランデー
なんて美味しいですよ。

日本のように晩酌気分で飲んで食事をしないと
「ソレ　ヨクナイ、タベテカラノム　ベスト」
なんてシェルパさんからたしなめられたりします。

不思議なものですが、ハイキャンプでは欲しいとも思わないですね。