ラテルネ瀧根の登山塾

「あえて困難を求める」登山って分かりにくいでしょうが、
道のない困難な岩壁を登るとか冬山なんかはその口ですよね。

３K（きつい、汚い、危険）なんて言われた時代があり、
大学山岳部でしごきがあったりして忌み嫌われ、
そういう登山は廃れて行きました。

時を同じくしてホワイトカラーがもてはやされるようになり、
今や抗菌グッズまで出回る時代です。

幸い（？）私はそういう登山にこそ「かっこよさ」を感じ、
小西政継さんにあこがれた1人ですが･･･。

岩棚で腰かけてビバークも当たり前、なんて山登りをしていると
横になれるだけでありがたいと思いますし
家に帰ったらせんべい布団に幸せを感じるものです。

そういう類の人間は結構熱いものを持ってますから、
今回の震災に対しても、一旦使命感を持ったらまっしぐらなんですね。

フリーズドライ食品がごちそうだから、
普通のご飯が食べられるなら際限なく活動できそうだし
もともと困難に立ち向かうという強い精神力が持ち味。

どこでも寝られ、ろくに食べなくても動け、
厳しい汚い仕事に耐えられる山屋さんって
ボランティア活動では本当に大きな戦力です。

話は別ですが私の知り合いが代表をやってる山岳会、
既に10数人が事故で亡くなってるらしいですが
それでも若い人がどんどん入会してくるらしい。

都会に集まる若い人は、相対的に何かに飢えているのでしょうか。
事故はいけませんが、ぎらぎらした熱い男に触れると嬉しくなります。