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2011年09月28日
BCマネージャー意識不明に (その4)
西野に救助のヘリを頼んだ事を伝えに行くと、彼女はテントを出て
プジャーの張り綱に引っかかるようにしてしゃがんでいました。
こんな時だからおしっこはテントの横でいいと言ってあったので、
そのつもりで出てきたのでしょう。
「おしっこか?」しかし頷くもののちっともする気配がありません。
何回か促したものの、雨も降ってきたので一旦テントに入れました。
(以下隊長日記から)
雨間に何とかテントの横でおしっこをさせ、テントに入れて
「今朝C1に行かずに一緒にいてやれば良かったな、ごめんな」
と言うと、彼女は首を横に振った。
それが多分彼女との最後の意思疎通だったと思う。
「今夜はずっと一緒にいてやるから頑張れよ!」
「頑張れるよな、約束しろよ」
しかし西野のテントは狭く、大変な苦痛だった。(中略)
途中、皆に声を掛けてメステントに移動。10時過ぎ、
西村・西田の二人に寝るように言う。明日も仕事なのだ。
西村は11時近くまでいてくれて、名残惜しそうに出て行った。
0時過ぎ、呼吸からゼロゼロと音が聞こえて来た。
明らかに肺水腫を併発したのだ。
膝を入れて上半身を高くしていたのだが
後ろから抱きかかえてもっと高くし、呼吸を楽にしてやる。
その状態で朝を迎えた。
西野には常々こう言ってあった。
「ビバークする時、辛いとか思うな虫になれ。
虫になればあっという間に朝が来る」
それを腰が痛い自分自身にも言い聞かせる。
プジャーの張り綱に引っかかるようにしてしゃがんでいました。
こんな時だからおしっこはテントの横でいいと言ってあったので、
そのつもりで出てきたのでしょう。
「おしっこか?」しかし頷くもののちっともする気配がありません。
何回か促したものの、雨も降ってきたので一旦テントに入れました。
(以下隊長日記から)
雨間に何とかテントの横でおしっこをさせ、テントに入れて
「今朝C1に行かずに一緒にいてやれば良かったな、ごめんな」
と言うと、彼女は首を横に振った。
それが多分彼女との最後の意思疎通だったと思う。
「今夜はずっと一緒にいてやるから頑張れよ!」
「頑張れるよな、約束しろよ」
しかし西野のテントは狭く、大変な苦痛だった。(中略)
途中、皆に声を掛けてメステントに移動。10時過ぎ、
西村・西田の二人に寝るように言う。明日も仕事なのだ。
西村は11時近くまでいてくれて、名残惜しそうに出て行った。
0時過ぎ、呼吸からゼロゼロと音が聞こえて来た。
明らかに肺水腫を併発したのだ。
膝を入れて上半身を高くしていたのだが
後ろから抱きかかえてもっと高くし、呼吸を楽にしてやる。
その状態で朝を迎えた。
西野には常々こう言ってあった。
「ビバークする時、辛いとか思うな虫になれ。
虫になればあっという間に朝が来る」
それを腰が痛い自分自身にも言い聞かせる。
Posted by ラテルネ瀧根 at 07:14│Comments(0)
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