ラテルネ瀧根の登山塾

僕は今回、県岳連・指導委員会の役員を引いた。
指導員の中には「これで緩くなるだろう、平和がやってくるだろう」
そんな受け止めもあるのではないかと思う。

しかし今や指導員資格は社会の要請に基づくものであり、
日体協の方向性に規定されるもの。
従って引いてきたレールで進まなければ必ず崩壊する。
委員長以下それは分かってくれたはずだから、後戻りはできないはずだ。

何事もなかなか前に進まないのは
現状を変えることへの抵抗が大きいからだろう。
「守る」ことは楽でもある。

どんな会議でも執行部が自分たちの現状に即して
何らかの提案をする訳だが、「訓練」されていない組織ほど
分かっていようがいまいが自分の思いつきが主張される。

中には、その都度論議の本質を吸収して見る見る変わっていく人も
いるが、まず言いっぱなしで終わる人がほとんどで、
「悪気」のない、その人たちの「変化」は求めようもない。

即時的な意見にその都度疲弊するのは無理もないが、
執行部はその都度獲得目標を持って論議をリードしなければならない。
組織を引っ張るという事はそういうことだと思う。

そのためにはまず組織展望やそれに向けての情熱、
方針を持てるかどうか。
「論議を作り出せない運動の脆弱さをまず認識し、
もっと考えもっと相談し合って組織的に進める」ようメッセージを送った