ラテルネ瀧根の登山塾

万里の長城での遭難死、本当にお気の毒なことだ。
会社はアミューズトラベル。すぐトムラウシを思い出した。
報道でも必ずそれをくっつけている。

例えガイドの判断ミスが直接の原因だとしても
“日程をこなす”ありきの会社の体質が問われて当然だ。

北京では学校が休校になったりもしているらしい。
アメリカでは「サンディ」による死者。自然の厳しさを改めて痛感する。

日本でも１０月になれば、高い山はいつ冬になってもおかしくない。
現地ガイドは雪になるのが分かっていたが
昼間は大丈夫だろうと思っていたらしい。それが５０年ぶりの大雪。
風の弱いところに座らせたとの事だが、風を遮るものが無かったらしい。

「万里の長城１００キロツアー」は新しい企画だとか。
下見はなく、現地ガイドに任せるというその「商品」
お客さんはハイキング気分ではなかったのか。

現地ガイドは誠実そうな人だった。
ただのツアーガイドのはずなのにえらい事になってしまった・・・
それが正直なところではないだろうかと思う。

リスクマネジメントがしっかりできること。
これは自然に入って行くための一つの条件だ。
自然の厳しさを自分で体験し、自分で乗り越えているガイドを配置する。
それがトムラウシの教訓ではなかったのだろうか。

利益を優先し、お金が掛からないツアーガイドに頼るという
日本全体の現実の姿を、また見せられた気がする。