ウエブはこちらへ! http://laterne.web.fc2.com/

2012年12月14日

「竹澤長衛物語」

南アルプス開拓の父「竹澤長衛物語」(松尾修著)を一気に読んだ。
本人があとがきで述べているように、われわれはテント泊が基本。
だから山小屋を開設する人の気持ちを考える機会はあまり無い。

松尾は3年前から伊那市役所勤務となり、
長衛祭のスタッフを続ける内に長衛そのものに惹かれて行く。
そして今回の発刊となった訳だが
思えば彼が伊那に移動してからというもの、
彼が千種アルパインとして活動することはほとんど無くなった。

離れたのにあいまって地元の山岳会に入ったのだから無理もない。
むしろそれが自然であって、いつ千種を退会してもおかしくないのだ。

あるとき電話したら、長谷村の救助隊の人たちと飲んでいるところだった。
長谷村の救助隊と言えば僕も少なからず因縁があり、
僕の噂も話題になっていたとのこと。
その時、彼は地元を大事に生きているんだと強く印象に残った。

だから彼とつるんで登った経験からしても、
彼は地元で面白おかしくやっているんだろうとばかり思っていた。
それが実は長衛に夢中になっていたのだとは・・・。

この本はまさに地元を大事に、かつ溶け込まなければ書けないものだ。
一生懸命という、これまでの登攀が培った彼の生き様でもあるだろう。
地元に無かったものを生み出したという努力に敬意を表したい。

本人は謙虚に、長衛の実像とかけ離れている可能性に触れている。
例えそうであるにせよ、間違いなく長衛の心はこの本に生きている。
学ぶべき心が溢れている。

スポンサーリンク
同じカテゴリー(その他)の記事画像
可愛いお客様
初夢
同じカテゴリー(その他)の記事
 幸せな日々 (2013-07-25 06:40)
 可愛いお客様 (2013-06-21 06:49)
 ちょっと違う世界で (2013-06-12 04:44)
 地質調査の協力 (2013-04-05 05:21)
 「メリハリ」 (2013-03-19 06:25)
 久しぶりの演奏会 (2013-03-18 07:27)

Posted by ラテルネ瀧根 at 07:41│Comments(2)その他
この記事へのコメント
読みました。素敵な本ですね。
多くの人に読んでほしい一冊です。
Posted by やまたろう at 2012年12月16日 00:08
どうもです。これまで伝えられていなかったのが不思議というか・・・
Posted by ラテルネ瀧根ラテルネ瀧根 at 2012年12月18日 08:54
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。