ラテルネ瀧根の登山塾

昨日は仕事が一段落したので「やんちゃ男酒しぼりたて原酒」と
お土産に頂いた「女城主」（生貯蔵酒）を飲み比べた。

「女城主」とは恵那市・岩村城の悲劇の女城主、おつやの方を言う。
武田軍に寝返ったおつやは、信長に逆さ磔刑にされたらしい。

初めて岩村城に行ったのは名古屋・岐阜周辺に散らばった
高校の同級生と集まった時。
その時にこやかな顔を見せていたＫは、この世にもういない。

次に岩村に行ったのは土石流が発生した昭和の終わり頃だったと思う。
折しも今日で阪神淡路大震災から１８年目を迎えるが
岩村も家々が潰されたり流れたり、それは悲惨な状況だった。
自衛隊の人達と一緒にお手伝いをしたのを覚えている。

「女城主」はさっぱりした味だが、
比べてみると改めて、飛騨の酒の濃いのが分かる。

飛騨は漬物と朴葉みその土地だ。
濃い味のものにはそれに負けないために濃い酒がいいのだろうか。

いつも静岡の「開運」を送ってくれるＭ君が
「美味いものを食べながらグイっと酒を含み、ウマい！と思った酒が
美味い酒」という定義をカツオのたたきで試してみた。
「女城主」はやっぱり負けてしまう。ポン酢に負けるのかな？

しかし海の近くでは魚がウマいだろうし、刺身に濃い酒が合うのなら
全国で濃い酒ばかりになるはず。

飲むほどにそんなことどうでも良くなって寝てしまった。
今夜は生きている事に感謝して、献杯したい。