ラテルネ瀧根の登山塾

出発はそれぞれの都合により８月２２日、石川・中平等他３名、
８月２６日に２名、９月９日、瀧根他２名に分散した。

先発の５名と次の２名が現地での諸準備にあたり９月１日にキャラバン
をスタート。後発の３人はカトマンズへ到着次第、隊荷をヘリに積んで
一気にＢＣ入りするという計画である。

先にネパール入りした５人はエージェントとの打ち合わせや
サーダー（シェルパ頭）、シェルパ、コック、キッチンボーイの決定を済ませ、
２７日に後発２名と合流した。

その後食料・装備の点検やリエゾンとの顔合わせ（リエゾン；政府連絡官。
言ってみれば監視官。観光省の役人なのだが、遠征隊からサーダー以上の
報酬をもらえるので配属を希望する役人が殺到、利権も絡んでいるとか。
我々の隊にはバル・サガール・ギリ氏３６歳が担当となった）
マナンエアー社とのヘリの交渉、延長ビザの手続き等を経て
８月３１日、キャラバンに出発した。（ポカラ泊）

９月１日には雇ったポーター１５人とバス２台でヒレへ、
２日はヒルに喰われながらゴラパニ、４日にはガサに到着した。

それからはずっと雨となり５日レテ（ポーター８人解雇、新たに１２人を雇う）
６日は休養、７日３３００m地点まで、８日４０００m地点、
９日はミリステイ・コーラの激流を対岸へ渡渉した地点、
１０日になってようやくＢＣに到着した。

その間、行方不明のポーターが１名、（やがてこのポーター、博打で儲け
ポーターを雇ってＢＣに現れたらしい。荷が確保できて良かった）
ポーターの滑落３名、コックの転倒による負傷などが相次いだという。

〈危険なキャラバン〉