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2012年04月30日
花見
昨日一緒に笠ヶ岳へ登りに行ったS、
密かにザックに麦とホップ(黒)を忍ばせていた。
それが渡渉のゴタゴタの際、どうもアイゼンが干渉して穴が開いたらしい。
ザックが濡れてるなとは思っていたのだが、
それがまさかビールによるものとは思っていなかった。
登山を諦めて槍見側へ渡ったところでザックを開けた
彼のショックは大きく、わずかに残ったのをすすって大きなため息。
それが何とも可笑しかった。
見たらTシャツもパンツも黒っぽく濡れていた。
きっとその時点で、彼は花見に大きく舵を切ったのだろう。
6年前の昨日、母はアスベストで有名になった「中皮腫」によって
心臓の周りに水が溜まって亡くなった。
担当医は、「注射針が心臓に刺さって死亡する例もあるから
水を抜くのが怖い」と正直に言い、溜まった水で圧迫された心臓が
とうとう動けなくなってしまうという最期だった。
先日天皇が同じように水を抜く手術をされていたから、
今では割と簡単にできるのかもしれない。
その日、高山にはまだ少しだけ桜が残っていた。
そんな事を思い出しながら、
(身内だけで飲んだばかりだったからあまり飲みたくもなかったが)
「おふくろの命日か、今日は花見もいいか」と波長が合った。
一日に二つの山に向かい、それぞれ敗退するなんて初めてのこと。
花が好きだった母が、花見を仕組んでくれたのかもしれない。
密かにザックに麦とホップ(黒)を忍ばせていた。
それが渡渉のゴタゴタの際、どうもアイゼンが干渉して穴が開いたらしい。
ザックが濡れてるなとは思っていたのだが、
それがまさかビールによるものとは思っていなかった。
登山を諦めて槍見側へ渡ったところでザックを開けた
彼のショックは大きく、わずかに残ったのをすすって大きなため息。
それが何とも可笑しかった。
見たらTシャツもパンツも黒っぽく濡れていた。
きっとその時点で、彼は花見に大きく舵を切ったのだろう。
6年前の昨日、母はアスベストで有名になった「中皮腫」によって
心臓の周りに水が溜まって亡くなった。
担当医は、「注射針が心臓に刺さって死亡する例もあるから
水を抜くのが怖い」と正直に言い、溜まった水で圧迫された心臓が
とうとう動けなくなってしまうという最期だった。
先日天皇が同じように水を抜く手術をされていたから、
今では割と簡単にできるのかもしれない。
その日、高山にはまだ少しだけ桜が残っていた。
そんな事を思い出しながら、
(身内だけで飲んだばかりだったからあまり飲みたくもなかったが)
「おふくろの命日か、今日は花見もいいか」と波長が合った。
一日に二つの山に向かい、それぞれ敗退するなんて初めてのこと。
花が好きだった母が、花見を仕組んでくれたのかもしれない。
Posted by ラテルネ瀧根 at 07:00│Comments(0)
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